サビ管・児発管になるには? 必要な「研修」をわかりやすく解説

サービス管理責任者(ここでは「サビ管」といいます)や児童発達支援管理責任者(ここでは「児発管」といいます)は、障がい福祉サービスで支援の中心となる専門職です。この記事では、放課後等デイサービスや児童発達支援での配置が必要な児発管を例に解説していきます。

児発管になるためには、直接支援や相談支援など「一定の実務経験」と「研修の受講」が必要になります。
では、どのような研修が必要なのでしょうか?
令和元年度から、研修体系が見直されていますので、そちらの内容を確認してみましょう。
児発管を目指していらっしゃる方はもちろん、職員育成を考えている事業者さまも、ぜひ参考にしてください。

≪本記事で分かること≫
児発管の役割
児発管になるために必要な3つの研修
実践研修を受ける前に必要な実務経験(OJT)

目次

児童発達支援管理責任者(児発管)とは?

児発管の主な業務は、現場で直接支援に携わることではなく、“支援の質を管理したり、保護者や関係機関との連絡・調整・相談など”の業務になります。また、指定基準でも「1人以上は常勤・専従」の配置が求められており、事業を運営していくうえでも重要な役割を担います。

児発管の主な業務内容

  • 個別支援計画の作成とモニタリング(評価)
  • 職員への技術的な指導、助言、研修
  • 保護者との連絡、相談対応(家庭との連携窓口)
  • 関係機関(学校、医療機関、行政など)との連携、調整
  • 事業所全体の支援の質の向上

児発管になるために必要な、3つの研修

研修の内容は、熊本県の令和7年度の研修内容を例にご紹介します。

基礎研修 (2つの研修を受講)

※ 下の①と②の研修は、どちらを先に受講しても構いません。

① 相談支援者初任者研修・講義部分(11時間)

11時間の講義は、児発管が地域社会と法律の中で果たすべき役割を理解することに焦点を当て、質の高い適切な支援計画を提供するための基礎知識を身につけます。

【研修カリキュラム】

  • 障害者(児)の地域支援におけるサービス管理責任者・児童発達支援管理責任者の役割を理解する
  • 障害者総合支援法および児童福祉法の概要を学び、サービス提供の一連のプロセスを把握する
  • 相談援助に必要なケアマネジメントの手法に関する知識を習得する
② 児童発達支援管理責任者 基礎研修(15時間)

「サービス提供プロセスの管理」に特化しており、7.5時間の講義と7.5時間の演習で構成されます。現場で即戦力となるための実践的な能力を養います。

【研修カリキュラム】

  • サービス提供の基本的な考え方(利用者主体の視点、自立支援の視点、エンパワメントの視点、ICFの視点)
  • サービス提供のプロセス
  • サービス等利用計画等と個別支援計画の関係(連動性)
  • 利用者主体のアセスメント
  • 個別支援計画作成のポイントと作成手順の習得
  • 個別支援計画の作成(グループワーク)
  • モニタリングおよび記録方法(グループワーク)
実践研修
③ 児童発達支援管理責任者 実践研修 (14.5時間)

この実践研修は、基礎研修で得た知識を土台として、OJT期間中に培った経験をさらに深化させ、質の高い児発管になるための「仕上げ」の役割を担った研修となります。

【研修カリキュラム】

  • 障害福祉施策や児童福祉施策の最新の動向を把握する
  • モニタリングの方法(より実践的かつ高度に管理・運用する)
  • 個別支援会議の意義と進行方法について
  • サービス提供職員等への助言や指導について(支援内容、権利擁護、法令遵守等)
  • 実地教育としての事例検討会の進め方
  • サービス担当者会議等のおけるサビ管・児発管の役割
  • 協議会を活用した地域課題の解決に向けた取組み
  • 多職種連携や地域連携の重要性、意義、ポイントについてまとめ

実践研修を受ける前に必要な実務経験(OJT)

上記の基礎研修を修了した後、実践研修を受講するためには、原則2年以上のOJT(実務経験を積む)が必要とされています。しかし、厚生労働省が定める一定の要件をすべて満たす場合には、特例として6か月以上の実務経験で実践研修を受講することが可能です。

6ケ月以上に短縮できる主な条件は、次の3点です。

  • 「基礎研修の受講開始時点」で、既に児発管の配置に係る実務経験要件を満たしていること。
  • 障害福祉サービス事業所等において、個別支援計画(原案)作成の業務に従事すること。
  • 行政(指定権者)に、OJT開始届出を提出してること。

(引用:「熊本市 令和6年度集団指導資料/日中活動編」)

さいごに

弊所では、行政書類(指定申請や更新、加算届出、変更届出、処遇改善加算等)の作成のほか、運営全般のご相談、行政対応、ご希望に応じてサポートしております。お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

<外部リンク>
・熊本県ホームページ(サビ管・児発管研修について)https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/39/50665.html
・一般社団法人保健福祉振興財団 https://kensyu.hokenfukushi.or.jp/list.html?category=fukushi

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